転職活動は3つのステップに整理できる

弁護士の就活・転職
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 どうも弁護士のスヌスムムリクです。

 突然ですが、転職経験がある方もない方も、転職活動の流れをどのようにイメージしていますか?

 私は、実際に転職活動をしてみて、転職活動の流れは「自己分析」「目標設定」「実行」の3つのステップに分けられるのではないかと考えるようになりました。

 実際、私は、この3つのステップに沿って転職活動を行いました。

 そこで、本記事では、私の転職体験を踏まえつつ、転職活動の3つのステップについて述べたいと思います。

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1.転職活動の流れについて

(1)自己分析

転職の目的・理由を考える

 転職の目的・理由は、例えば、“現在の職場環境に不満がある”、“より高い専門性を身につけたい”など、人それぞれかと思います。

 しかし、転職の目的・理由は、面接で必ず聞かれる事項なので、なんとなくではなく、他人に説得的な説明ができるまで詰めておく必要があります。

 また、例えば、仕事をしながらの転職活動を想定すると(私もそうでした。)、転職の目的・理由が不明確だと転職活動のモチベーションが下がってきます。

 そのため、転職の目的・理由は、遅くとも求人にエントリーする前には十分に詰めておきたいです。

 私の場合は、ぼかしますが、法律事務所で数年勤務してみて、もっとビジネスに近いところで仕事をしてみたいと思ったのが主たる理由です。その他に、法律事務所で勤務していた際は、育児家事の大半を妻に任せていたのですが、もっと育児家事に関与したいということもありました。

自分のスキル・経験の見直し・強化

 自分のスキル・経験の見直しは、「自己分析」段階で済ませておいた方が良いです。

 そうすることで、身の丈にあった求人へのエントリーが可能になり、無駄にお祈りされることが減りますし、いずれにせよ面接の際にアピールすることになるので、早い段階で対応しておいた方が良いです。

 また、求人条件には、“TOEIC800点以上”というように、一定のスキルを要求されている場合があります。そのため、こうした求人条件を提示する転職先にエントリーしたいのであれば、自分のスキル・経験の「見直し」だけでなく「強化」も重要です。

 なお、自分のスキル・経験の「見直し」をする方は多いですが、「強化」までするには結構負担がかかりますので、なるべく早くから対応された方が良いと思います。私が転職活動をしていた際も、振り返ってみると、本業が忙しかったため、TOEICのスコアアップなどの自分のスキル・経験の強化を疎かにしていたなぁと思います。

(2)目標設定

転職活動の目標期間を決める

 これは、転職の目的・理由と関連してくるかと思います。

 例えば、転職の理由が職場の人間関係である場合には、なるべく早期に転職先を見つけたいと考えるのではないでしょうか。

 私の場合、幸い職場の人間関係に問題を抱えていたわけではありませんでしたので、良い求人を出している転職先があればエントリーしようといった感じで考えていました。そのため、エントリー先も絞っていましたし、あまり短期間で転職活動を終える予定にはしていませんでした。

 ただ、結果としては、転職活動期間は2ヶ月くらいでした。

転職エージェントに相談する

 転職の意向を固めたのであれば、なるべく早く転職エージェントに相談した方が良いです。

 私の場合、転職の意向を固めた後、自分の希望する転職条件に合致する転職先の検索を依頼するために転職エージェントに相談しました。

 なお、転職エージェントへの依頼については、別の記事でも紹介していますので、参考にしてもらえればと思います。



(3)実行

求人情報を吟味する

 さて、自己分析も終わり、転職エージェントにも相談したところで、いよいよ「実行」段階に入ります。

 まずは、転職エージェントから提供された求人情報を吟味することになります。

 公開された求人情報には、企業名、企業規模、所在地、事業内容、勤務条件、勤務地、福利厚生等々の様々な情報が載っています。

 そこで、これらを吟味し、エントリー先を絞り込むことになります。

 私の場合、後でも述べますが、転職条件として、

 a.ワークライフバランスが良いこと

 b.転勤がないこと

 c.収入が転職前より(大きく)下がらないこと

を挙げていました。

 この段階で、特にbの条件を満たさず、候補から除外される求人情報が多かったです。

履歴書や職務経歴書を作成する

 履歴書や職務経歴書は、単純明快な表現にしておくのが良いと思います。

 なお、履歴書や職務経歴書を作成し終わったら、転職エージェントに内容を確認してもらい、適宜、意見を求めるのが良いと思います。

転職エージェントを通じて求人情報に応募する

 いよいよ求人エントリーです。

 私の場合、書面審査の合否の連絡は、2~3日又は1週間程度のことが多かったです。

 なお、エントリーする求人が複数ある場合には、エントリーのタイミングに注意する必要があります(各選考過程で調整はできますが…)。というのも、例えば、民間企業の場合には、内定連絡から内定受諾までの期限が1週間程度に設定されていることが多いです。通常、選考過程は1~2週間に1過程ペースで進むため、内定条件を比較したいような場合には、なるべく各求人の選考過程は足並みを揃えておいた方が無難です。

面接の準備

 私は、割と面接の準備に時間を使いました。

 求人先ごとに、証人尋問の準備の時のようにQ&Aを作成したり、その求人先の情報などを一元化したりしました。

 実際、面接官の方から、“良く知っているねぇ”と言われたこともあり、こうした準備は無駄ではなかったと思っています。

面接

 ここは、私が特に述べることはないので割愛します。

面接後のアップデート

 面接後は、面接で得られた情報を踏まえ、更にQ&Aをアップデートしていました。

2.転職条件について

 私の場合、前述の転職理由から、転職先は法律事務所ではなく、民間企業に絞ることにしました。

 その上で、転職条件として以下の点を挙げていました(今思うとなかなか攻めていたと思います。)。

 a.ワークライフバランスが良いこと

 b.転勤がないこと

 c.収入が転職前より(大きく)下がらないこと

 ちなみに、法律事務所から民間企業に転職する場合に大きなポイントになるのが、年収ではないでしょうか。

 私が転職活動をしている際にエントリーした企業の場合、提示されていた年収は、概ね700万円~1000万円でした。

3.雑感について

 これまで、いろいろ述べてきましたが、最後に、私が民間企業への転職活動をしていた際の雑感を簡単に述べておきます。

・転職するなら20代のうちが良い!

 かなりの求人条件を見ましたが、特に民間企業の弁護士求人は20~30代を対象とするものが多いです。

 また、30代の場合には、一定のスキルが要求される場合がありますが、20代(又は30代前半)であれば、いわゆるポテンシャル枠として採用される可能性があります。

・好条件を狙うならTOEIC等の英語のスコアは必須!

 大手総合商社などは、いわゆる若手弁護士に対してもかなりな好条件を提示していますが、TOEICなどである程度のスコアを要求されます。

 そのため、英語スキルに自信のない方は、早めの対策をしておいた方が良いです。

・選考過程でSPIや適性テストが課されるところがある!

 私は、転職活動の際には10社程度にエントリーしていたのですが、そのうち、5社でSPIや適性テストを課されました。

 普段、なかなかSPIや適性テストを受ける機会はないと思いますので、気になる方は、直前に関連書籍を読んで簡単に出題形式に慣れておいた方が良いです。

・ネット上の企業口コミ情報はあまり当てにならない!

 ネット上の企業口コミ情報は、営業職の方のコメントが多いですが、法務部は管理部門になります。

 そのため、ネット上の企業口コミ情報を妄信するのはNGです(当たり前ですね。)。

 以上、色々述べましたが、転職をお考えの弁護士の方々の参考になればと思います。

 なお、先日まで、「弁護士の転職活動」について、以下のとおり、数記事にわたって特集を組んできました。

 宜しければこれらもご覧ください。

 1.転職エージェントの利用

 2.民間企業(社内弁護士)という選択肢

 3.民間企業への転職活動の際の注意点

 4.円満退社に向けた対応

 

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