弁護士が教える 資格試験に合格するために重視すべき5つのこと

雑談
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 どうもスヌスムムリクです。

 最近、司法試験受験生の方から、勉強方法や使用教材に付いてTwitterのDMをもらうことがあります。

 確かに、資格試験を受けるにあたり、合格者から勉強方法や使用教材を聞くことは無意味ではありません。

 しかし、比較的最近にできた資格試験でもない限り、いわゆる”王道”と言える勉強方法は、ある程度、確立されているはずです。合格者が語る勉強方法は、その方にとって相性が良かったものであって、必ずしも自分にあった勉強方法とは限りません。

 また、資格試験の参考書は、日々進化しています。そのため、合格してから月日が経っている私の使用教材などを知ってもあまり意味はないと思います。

 結局、受験生が、その合格者の言葉で、”王道と言える勉強方法”についての説明を受けているにすぎないと思っています。

 むしろ、各種資格試験の受験生が試験に合格するためにすべきことは、他にあります。

 それは、ゴール(合格)から逆算することです。

 少し説明を加えます。

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1.資格試験の意味を考える

 資格試験では、受験生が、その「資格」を名乗るに値する最低限の素養・能力があるのかが試されます。

 ポイントは「最低限」ということです。

 まず、最低限の素養とは、その資格を持っている方なら当然知っている用語や制度などを理解していることを指します。

 いわゆる短答式試験では、主にこちらが問われます。

 なお、これは、基本的にどのような教材にも概要くらいは載っているはずですので、どの教材を使用するかということはあまり関係ないことが分かるかと思います。

 つぎに、最低限の能力とは、最低限の素養を前提に、その資格を持っている方なら当然できるはずの思考、対応などができることを指します。

 いわゆる論述式試験では、主にこちらが問われます(論述式試験がない資格試験の場合には、短答式試験で、現場思考を試される問題が出されることがあるかと思います。)。

2.使用教材を絞り込む

 受験生の中には、コロコロと使用教材を変える方や、受験に失敗する度に資格予備校を変えるなんて方もいるようです。

 これは、基本的に資格試験の合格を遅らせる方向に作用します。

 資格試験では、最低限の素養・能力が問われていますので、方法は問わず、最低限の素養・能力を獲得できた人から合格する仕組みになっています。

 テキストや資格予備校を変えたところで、目指すゴール(合格)は同じですので、単にゴールを目指すルートを変えたにすぎません。そして、前述の王道の勉強方法から逸脱しない限り、どのルートも大差はないと思います。

 そうなると、コロコロとルート変更するよりも、一本のルートを愚直に進むのか最短合格に繋がるといえます。

3.過去問を分析する  

 資格試験では、様々な形式で、最低限の素養・能力があるのかが問われます。

 資格試験において、過去問は、まさにその問われ方の蓄積物になります。

 受験生として、過去問を精査しないという選択肢はないでしょう。 

 例えば、短答式試験で、例年、同一分野からの出題があったとします。過去問が5問あったとして、それを漫然と解いて答え合わせをするだけでは、過去問の分析として不十分です。

 その5問を解いた上で、過去問では、①その分野の②どの用語・制度の③どのような内容を、最低限の素養としているかを把握しておかないといけません。

4.アウトプットを重視する

 資格試験も試験である以上、普段、いかに優秀だと言われている人でも、試験で合格点を叩き出す必要があります。

 そのために重視することは、試験の場でいかに自分が最低限の素養・能力を持っているかをアピールすることです。

 そうなると、必然的にインプットよりもアウトプットが重視されるべきです。

 他方で、インプットは、必要な過程なのですが、自己評価的な側面が強く、勉強した気になりがちですなので、やり過ぎは注意です。特に、分厚いテキストには、資格試験で要求される最低限の素養以上の情報が含まれていますので、使用の際は割り切ることが重要です。

5.絶対的な勉強時間を確保する

 これが一番重要です!!!!!

  受験生(特に何度も失敗されている方)の中には、絶対的な勉強時間が確保できていない方を見かけることがありますが、基本的にそういう方は受からないか、受かるのが遅くなります。

 それは、資格試験が、方法は問わず、その資格を名乗る上で最低限の素養・能力を獲得できた人が合格する仕組みになっているからです。

 そのため、勉強方法や使用教材について調べる暇があったら、まずは絶対的な勉強時間を確保することを最優先にした方が良いです。

 社会人や育児家事をされている方の場合、なかなか絶対的な勉強時間を確保することが難しいかもしれませんが、学生の方は、自分の努力で勉強時間は確保できるはずです。

 例えば、ロースクール生の場合、勉強期間は、既修だと2年、未修でも3年です。たったこれだけの期間でも全力で頑張ってみましょう。息抜きは司法修習中に十二分にできますよ。

6.まとめ

 いかがでしたか!?

 資格試験合格≒最低限の素養・能力の獲得と考えると、少しハードルが下がったような感覚になりませんか?!

 資格試験は、最低限の素養・能力を獲得できた人から受かる試験なので、その次元に達するまで愚直に努力できた人が報われると思っています。

 他にも資格試験に合格するために重要なことはあるのかもしれないですが、自分の経験を踏まえつつ、重要な要素を挙げてみました。

 少しでも資格試験を受ける方々の参考になればと思います。

 ではでは。

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