どうもスヌスムムリクです。
市販されている定番の契約書チェック本といえば、「契約書作成の実務と書式 企業実務家視点の雛形とその解説」(以下「契約書作成実務本」)ではないかと思いますが、この書籍もかなりオススメです。
改訂2版 実践 契約書チェックマニュアル
インハウスになったばかりの頃は、契約書作成実務本と同じくらいこの書籍を利用していました。
理由は、おそらく、契約書に必要十分な条項が盛り込まれているかどうかの確認に加えて、”担当部署の意向をより反映させているか”、”担当部署が懸念している事項について、フォローできているか”といった点についても、以前より慎重かつ丁寧に確認するようになったからではないかと考えています。
特に大手企業の場合、典型的な契約書の書式はほぼ雛型化されており、毎回、法務担当が全ての条項を逐一細かくチェックすることはしません。
むしろ、個別事案に応じて、どのような特約を盛り込んでおくのが良いか?という観点からの検討が求められ、担当部署と協議を行うことも少なくありません。
そうした時、チェックマニュアルが重宝します。
チェックマニュアルでは、条項例が標準パターン、買主有利パターン、売主有利パターンに分けられているので、例えば、相手企業の雛型のチェックを求められたような場合に、自社の立場に応じて該当箇所を参照できるわけです。
自社の立場に応じた契約書のチェックの仕方というのは、慣れれば大したことないのですが、意識していないと形式的なチェックになりがちなので、注意が必要です。
[こんな方におすすめ]
□ 若手弁護士
□ 民間企業の法務担当者
とりあえず、 「契約書作成の実務と書式 企業実務家視点の雛形とその解説」と「改訂2版 実践 契約書チェックマニュアル」を手元に置いておけば、契約書チェックの場面で困ることは少ないかと思います。
ではでは。
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